今われわれが暮らす地域社会では、少子高齢化・超高齢社会、格差社会の進行-社会的排除・生活困窮、
人口減少社会、都市部への人口集中-地方消滅、経済成長の限界・定常化、人々のつながりの脆弱化などの状況があります。
今や多くの人が福祉にかかわる時代です。ただ福祉に対してマイナスイメージに捉える現況はないでしょうか?
そもそも語義では「福祉=幸せ」であり、これから福祉にかかわることで、
⇒よりよい生き方ができるようになる
⇒よりよい地域社会が生まれていく
という福祉観の転換が必要ではないでしょうか。
☆地域福祉は幸福を追求しても良い
①福祉には幸せという意味があり、それを追求するのは当然のこと。
②幸福は豊かな人だけが享受するものではない。障害を抱えたり、さまざまな問題をもつ人も幸福になってよい。それを実現するのが福祉。
③地域福祉は、その地域で福祉のあり方を考える(自治型地域福祉)。どんなレベルにするかも地域=自分たちで決めることができる。
増進型地域福祉ってどんなもの?
•増進型地域福祉とは、単なる(地域)福祉の増進ではありません
•新たな地域福祉の考え方を展開するものです
•みんなで話し合った理想的状態を目的に掲げ
•その理想の実現を目指して協同の実践を進めます
•その結果として、誰も疎外されることなく、個人の幸せと地域の幸せをともに産み出そうとする地域福祉です
•例えば「寝たきりになっても花見を!」
増進型地域福祉の5特性
1.福祉の実現を目指す
マイナスからもとの状態への復帰というレベルではない
地域での幸せを実現するという目的を持つ
2.問題解決型ではなく、目的実現型
原因把握・除去ではなく、目指す理想を明らかにして追求
3.合意形成型 対話的行為に基づく
関係者がコミュニケーションによる合意形成を行う
4.目的が実現すればよいのではなく、プロセスにも同等の価値
目的達成の方法が他者を手段化しない。楽しみ、喜び
5.個人の生涯的成長・自己実現と(地域)社会の継続的発展の統合